5日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。全国人民代表大会（全人代）の開幕を受けて内容を見極めようと様子見ムードが広がっているもよう。一方、米中貿易戦争の激化などが警戒され、相場の重しとなっている。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.12％高の3328.10ポイントで推移している。セクター別では、貴金属がほぼ全面高となっているほか、通信サービスや通信設備などが買われている。半面、バッテリー素材と不動産サービスが全面安。採掘や石炭も売られている。

　5日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。全国人民代表大会（全人代）がきょう開幕し、中国政府が打ち出す政策への期待から幅広いセクターで買いが先行している。李強首相は政府活動報告のなかで2025年の国内総生産（GDP）実質成長率の目標を「5％前後」に設定すると明らかにした。

　指数は日本時間午前10時42分現在、前日比2.33％高の23476.20ポイントで推移している。個別では、香港コングロマリットの長江和記実業（00001）が急上昇。パナマ運河の港湾事業を米ブラックロック率いる投資家連合に売却する条件で基本合意に達したと前日大引け後に発表し、買いを集めている。香港不動産開発の長江実業集団（01113）、宝飾品販売の周大福珠宝（01929）も高い。

上海総合指数
　始値：3324.70ポイント
　前日比：0.49ポイント
　騰落率：0.01％

上海B株指数
　始値：262.92ポイント
　前日比：0.32ポイント
　騰落率：0.12％

深セン成分指数
　始値：10686.47ポイント
　前日比：7.03ポイント
　騰落率：0.07％

深センB株指数
　始値：1211.70ポイント
　前日比：0.06ポイント
　騰落率：0％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3887.80ポイント
　前日比：2.58ポイント
　騰落率：0.07％