11日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.97%高の19824.57ポイントだった。中国企業指数は1.67%高の6769.72ポイント。メインボードの売買代金は概算で1261億5000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まったが序盤に切り返し、上げ幅を拡大。10日のNY市場で米長期金利の低下を受けてハイテク株が買い戻された流れを引き継いだ。前日終値は3月15日以来ほぼ2カ月ぶりの安値だっただけに、自律的な反発を見込む買いが優勢となった。ただ、中盤には前日に終値ベースで割り込んでいた節目の20000ポイントを上抜ける場面があったものの、終盤に失速して同水準を割り込んで終えた。日本時間きょう夜に4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、次第に様子見ムードが広がった。セクター別では、医療・ヘルスケア、一般消費財、情報技術が高い半面、不動産・建設と金融が軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)とテンセント(
00700)が大きく買われて相場の上昇を主導。自動車メーカーのBYD(
01211)と吉利汽車(
00175)の大幅反発が目立った。医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と阿里健康(
00241)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と李寧(
02331)も高い。半面、中国本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、龍湖集団(
00960)が売られた。アジア保険大手のAIAグループ(
01299)、中国石油大手のペトロチャイナ(
00857)は続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.89%高の4019.28ポイントと6営業日ぶりに反発した。前日大引け後に2022年1−3月期決算を発表した理想汽車(
02015)が10%近く上昇。ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)、ショート動画の快手科技(
01024)も急伸した。一方、白物家電の海爾智家(
06690)、ネット小説サービスの閲文集団(
00772)がさえない。