4日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比2.50%安の21905.29ポイントだった。中国企業指数は2.70%安の7686.87ポイント。メインボードの売買代金は概算で1647億7000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の22000ポイントを割り込み、おおむね同水準を下回って推移した。終値は2020年3月23日以来ほぼ1年11カ月ぶりの安値圏だった。ウクライナ南部にある欧州最大級の原子力発電所がロシア軍の砲撃で火災を起こし、嫌気した売りが幅広いセクターに広がった。その後、鎮火したと伝わったものの、市場の警戒感は強いままだった。香港域内で新型コロナウイルスの感染が急拡大していることも投資家心理を悪化させた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネット・プラットフォーム企業のJDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)がそろって大幅安。自動車メーカーのBYD(
01211)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)の下げがきつい。一方、不動産開発の碧桂園(
02007)と公益事業の長江インフラ(
01038)が大幅に続伸。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)も買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は4.43%安の4737.93ポイントと大幅に3日続落。ビリビリ(
09626)、レノボグループ(
00992)、BYDエレクトロニック(
00285)、百度(
09888)が急落した。指数を構成する30銘柄のうち上昇はキングソフト(
03888)のみだった。