3日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.55%高の22467.34ポイントだった。中国企業指数は0.10%安の7900.04ポイント。メインボードの売買代金は概算で1156億1000万HKドル。
ハンセン指数は終日、プラス圏の狭いレンジでもみ合った。前日終値は2020年3月23日以来ほぼ1年11カ月ぶりの安値圏だった上、2日の米株式相場が大幅に反発して投資家心理が強気に傾いた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が2日に行った米下院証言を受け、米金融政策の正常化に対する懸念が後退したことも地合いの改善につながった。もっとも、ロシアとウクライナの停戦交渉の行方は不透明とあって、一段と買い上がる勢いを欠いた。セクター別ではエネルギー、金融、素材が上げ、医療・ヘルスケアと情報技術が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が買われて相場の上昇を主導。前日大引け後に2021年12月本決算を発表した創科実業(
00669)は9%超上げた。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、中国政府系投資持ち株会社尾中国中信(
00267)も高い。半面、減益見通しを発表した申洲国際集団(
02313)が急落した。バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)は続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.16%安の4957.61ポイントと続落。キングソフト(
03888)、汽車之家(
02518)、明源雲集団(
00909)の下げがきつい。一方、観光関連のトリップ・ドットコム(
09961)と同程旅行(
00780) が逆行高。