2日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.84%安の22343.92ポイントだった。中国企業指数は1.80%安の7908.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で1146億4000万HKドル。
ハンセン指数は前日のNY市場が大幅下落した流れを引き継ぎ、終日マイナス圏で軟調に推移した。ウクライナでの戦闘激化が嫌気されたほか、米国のベージュブック公表やパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を前に内容を見極めようと様子見ムードも強まり、相場の重しとなった。指数は終盤に下げ幅を拡大し、終値は2020年3月23日以来、約1年11カ月ぶり安値だった。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額の大きいHSBC(
00005)が5%超下落し、指数を押し下げた。モルガン・スタンレーが目標株価を引き下げた舜宇光学科技(
02382)は9%近く下落。信義ガラス(
00868)や信義光能(
00968)の下落も目立った。半面、原油先物価格の上昇を受けてCNOOC(
00883)やペトロチャイナ(
00857)が買われた。恒隆地産(
00101)や美団(
03690)も上昇した。
この他では、世茂集団(
00813)や合景泰富集団(
01813)、融創中国(
01918)など本土不動産株が大幅安。ウクライナにあるアルミナ精錬所を一時閉鎖すると前日に発表したUCルサール(
00486)は26.01%安と大幅に3日続落した。半面、2021年12月本決算を発表した百度(
09888)が6%超上昇。招金鉱業(
01818)や紫金鉱業集団(
02899)など産金株も買われた。