25日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.59%安の22767.18ポイントだった。中国企業指数は0.49%安の7991.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で1426億9000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米ハイテク株高を受けて反発して始まったが、序盤に下げに転じてマイナス圏の狭いレンジで推移した。ロシア軍がウクライナの首都キエフに接近して戦闘が激化していると伝わり、投資家が運用リスク回避の姿勢を強めた。アジア時間きょうの米株価指数先物の下落も地合いを悪化させた。2021年12月20日の取引時間中に付けた昨年来安値(22665.25ポイント)に近い水準では下げ渋ったものの、終値は同日以来の安値を連日で更新した。セクター別ではエネルギーと不動産・建設、金融が下げ、医療・ヘルスケア、一般消費財、公共事業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、英金融大手のHSBC(
00005)と石油株のシノペック(
00386)、CNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)が売られて相場の重荷だった。不動産株の龍湖集団(
00960)と華潤置地(
01109)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)も安い。半面、医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と阿里健康(
00241)、電動工具メーカーの創科実業(
00669)が大幅高。スポーツ用品の李寧(
02331)、安踏体育用品(
02020)もそろって買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.87%高の5113.89ポイントと反発。企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、ショート動画のビリビリ(
09626)が高い。一方、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)が売られた。