24日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比3.21%安の22901.56ポイントだった。中国企業指数は3.44%安の8030.90ポイント。メインボードの売買代金は概算で1769億5000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付くと、下げ幅を拡大する展開。ロシアによる全面的なウクライナ侵攻を嫌気してリスクを回避する動きが広がった。ロシアのプーチン大統領は日本時間24日正午前、ウクライナ東部で特別軍事作戦を展開することを発表し、ウクライナ軍事施設へのミサイル攻撃などを始めた。米CNNによると、ウクライナはロシア、ベラルーシ、クリミア半島の3方向から攻撃を受けた。指数は心理的節目の23000を割り込んだ後に下げ渋ったものの、昨年12月20日以来、約2カ月ぶり安値で終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)と傘下の阿里健康(
00241)や、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、不動産管理会社のサンズ・チャイナ(
01928)の下げがきつい。前引け後に2021年12月本決算を発表した香港証券取引所(
00388)も売られた。半面、2021年12月本決算が85%増益のバドワイザーAPAC(
01876)、石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、ガス会社の新奥能源(
02688)が逆行高を演じた。
そのほかでは、ハンセンテック指数への組み入れが決まっている画像認識システムの中国最大手、センスタイム(
00020)が11.65%安と急落。株価指数を運営するハンセン・インデックシズが同銘柄のウエートの大幅な下方修正を発表したことが嫌気された。