22日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3営業日続落。終値は前日比2.69%安の23520.00ポイントだった。中国企業指数は2.19%安の8270.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で1469億2000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の24000ポイントを割り込み、中盤には下落率が一時3.45%に達した。終値は1月7日以来1カ月半ぶりの安値。ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部の一部地域に平和維持目的として軍隊を派遣するようロシア国防省に指示し、嫌気した売りが幅広い銘柄で優勢だった。国連安全保障理事会は米時間21日夜、ウクライナ情勢を巡る緊急会合を開催。米国と欧州連合(EU)が制裁の一部発動を明らかにしたと伝わり、投資家がリスク回避姿勢を一段と強めた。
ハンセン指数構成銘柄では、前引け後に2021年12月本決算を発表したHSBC(
00005)とハンセン銀行(
00011)がともに売られた。都市ガスの新奥能源(
02688)は10%超安と急落。医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と阿里健康(
00241)、自動車株の吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)の下げもきつい。ネット出前サービス大手の美団(
03690)は3営業日続落した。一方、石油株のペトロチャイナ(
00857)とシノペック(
00386)、香港不動産株の恒隆地産(
00101)が逆行高。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.89%安の5226.70ポイントと3営業日続落。指数からの除外が決まっている微盟集団(
02013)と同程旅行(
00780) が前日に続いて大きく下げた。半面、前日安かった快手科技(
01024)が買い戻された。