17日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.30%高の24792.77ポイントだった。中国企業指数は0.37%高の8711.40ポイント。メインボードの売買代金は概算で1046億HKドル。
ハンセン指数は神経質な展開。小動きで始まった後に上向きに転じ、前場はおおむねプラス圏でもみ合った。注目された1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が予想以上にタカ派的な内容でなかったことから、米金融引き締めに対する過度な懸念が後退し、安心感につながった。しかし、前引け間際に指数は急落。ウクライナ軍がウクライナ東部で迫撃砲と手榴弾を撃ち込んだとロシアメディアが報じたことから売りが膨らんだ。香港市場の昼休み中にダウ先物指数がやや戻したこともあり、後場に入ると下げ幅を縮め、結局小幅高できょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が6%超の上昇。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)も高い。マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)が続伸した。半面、中国通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)、ガス大手の新奥能源(
02688)、生保大手の中国人寿保険(
02628)、中国銀行(
03988)香港子会社の中銀香港(
02388)が下げた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.82%高の5662.28ポイントと続伸。企業向けクラウドサービス・ERP大手の金蝶国際ソフト(
00268)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、短編動画プラットフォーム運営会社の快手科技(
01024)が買われた半面、自動車情報プラットフォームの汽車之家(
02518)、データセンター大手の万国数拠(
09698)の下げが目立った。