16日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比1.49%高の24718.90ポイントだった。中国企業指数は1.77%高の8678.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で1017億9000万HKドル。
ハンセン指数は終日プラス圏で堅調に推移した。ロシア軍がウクライナ国境付近に展開している部隊の一部を帰還させたことで地政学リスクがやや和らぎ、買いが広がった。午前に発表された中国の1月の物価統計が市場予想を下回る伸びにとどまったことで、中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率費や金利の引き下げによる追加緩和に踏み切る余地が広がったとの見方も相場を支えた。
ハンセン指数構成銘柄では、証券各社が2月のカジノ収入予想を相次いで引き上げたことを好感し、サンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)などカジノ株が大幅高となったほか、中銀香港(
02388)やアリババ集団(
09988)、BYD(
01211)の上昇も目立った。半面、万洲国際(
00288)や恒基兆業地産(
00012)が売られた。
この他では、1月の保険料収入を発表した中国人民財産保険(
02328)が一時9%近く上昇し、約2年ぶり高値を付けた。半面、華潤電力控股(
00836)や中国電力国際(
02380)など電力株の下落が目立った。