香港証券取引所が16日に発表した統計によると、香港から中国本土株に投資する「滬股通（上海コネクト・ノースバウンド）」と「深股通（深センコネクト・ノースバウンド）」は、合わせて成約ベースで16億2300万元の売り越しだった。うち上海市場は9億5100万元の買い越し、深セン市場は25億7400万元の売り越しだった。

ハンセン指数
　引値：24718.90ポイント
　前日比：363.19ポイント
　騰落率：1.49％

中国企業指数
　引値：8678.94ポイント
　前日比：150.67ポイント
　騰落率：1.77％

レッドチップ指数
　引値：4296.19ポイント
　前日比：27.59ポイント
　騰落率：0.65％

　16日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸。終値は前日比0.57％高の3465.83ポイントだった。深セン成分指数は0.23％高の13376.36ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8070億1600万元だった。

　上海総合指数は終始プラス圏でもみ合った。ロシアがウクライナ国境付近からの軍隊の一部撤収を発表したことを受け、地政学的リスクがやや後退。寄り付きとほぼ同時に発表された中国の1月の消費者物価指数（CPI）と生産者物価指数（PPI）がともに予想を下回り、インフレ懸念が和らいだことも好感された。もっとも、上値追いの動きは限られ、3470ポイント付近で伸び悩むと、後場は上げ幅を縮小する場面もあった。

　セクター別では、インフラ建設、化学肥料、セメント・建材が高い。半面、貴金属、軍需関連が売られたほか、前日に高かったが風力発電設備、半導体が反落した。

　A株市場では、インフラ建設の中国交通建設（601800）、上海隧道工程（600820）、大手厨房機器メーカーの杭州老板電器（002508）、不動産デベロッパーの保利発展控股集団（600048）の上昇が目立った。1月の旅客数が前年同月比25％増と発表した格安航空会社の春秋航空（601021）が買われた。半面、医薬株の江蘇恒瑞医薬（600276）、華潤三九医薬（000999）や、送電技術会社の国電南瑞科技（600406）、企業向けクラウドの用友網絡科技（600588）、接続ケーブル製造大手の立訊精密工業（002475）が下げた。

　上海B株指数は0.57％高の284.62ポイント、深センB株指数は0.31％高の1153.39ポイント。