11日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら3日ぶりに反落。終値は前日比0.07%安の24906.66ポイントだった。中国企業指数は0.06%安の8784.39ポイント。メインボードの売買代金は概算で1392億4000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、前日の米株安の流れを引き継いでおおむねマイナス圏で推移した。10日のNY市場で米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを前倒しで進めるとの見方が広がり、主要株価指数が大幅反落したことを受けた売りに押された。中国本土相場の下落も投資家心理を悪化させたもよう。もっとも、中国人民銀行(中央銀行)が政策金利や預金準備率を引き下げるとの期待が根強いなか、下値を売り込む動きは限定的。前場には小高くなる場面もあった。セクター別では、医療・ヘルスケアと情報技術、一般消費財が下げた半面、コングロマリット、エネルギー、金融が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)の下げがきつい。自動車株のBYD(
01211)と吉利汽車(
00175)、ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)と美団(
03690)も売られた。一方、金融株の中国平安保険(
02318)と中国人寿保険(
02628)、招商銀行(
03968)が買われて一定の下支えになった。不動産管理の碧桂園服務(
06098)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)が高い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.23%安の5597.05ポイントと3日ぶりに反落。自動車情報プラットフォームの汽車之家(
02518)や不動産事業向けソフト開発の明源雲集団(
00909)が安い。半面、前日大引け後に2021年10−12月決算を発表したSMIC(
00981)が買われた。ネット損保大手の衆安在線財産保険(
06060)は大幅高。