11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5日ぶりに反落。終値は前日比0.66%安の3462.95ポイントだった。深セン成分指数は1.55%安の13224.38ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9915億4400万元だった。
上海総合指数は、前場は前日終値を挟んでもみ合った。前日の米株安が嫌気される半面、中国の政策期待が相場を支え、指数は一時、心理的節目の3500ポイントに到達する場面もあった。ただ、前日まで4日続伸した後とあって、週末を前に利益確定の売りも広がり、後場は軟調に推移。アジアの取引時間帯に米株価指数先物が下落したことも投資家心理を冷やし、大引けにかけて徐々に下げ幅を拡大した。セクター別では、漢方薬や医療器械、ゲームがほぼ全面安となった半面、保険が全面高。石炭や銀行も買われた。
A株市場では、華潤三九医薬(
000999)や立訊精密工業(
002475)が大きく下げたほか、BYD(
002594)や広州汽車集団(
601238)も売られた。半面、中国人寿保険(
601628)や中国太平洋保険(
601601)が買われたほか、ペトロチャイナ(
601857)や万科企業(
000002)も高かった。
上海B株指数は0.16%安の285.22ポイント、深センB株指数は0.58%安の1158.41ポイント。