11日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に3日続伸。前場終値は前日比0.08%高の24943.65ポイントだった。中国企業指数は0.35%高の8820.85ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で708億HKドル。
ハンセン指数は寄り付き直後に小高くなる場面があったものの、前日の米株安の流れを引き継いでおおむねマイナス圏で推移。10日のNY市場で米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを前倒しで進めるとの見方が広がり、主要株価指数が大幅反落したことを受けた売りが先行した。ただ、中国人民銀行(中央銀行)が政策金利や預金準備率の引き下げるとの期待が根強いなか、上海総合指数が上昇したこともあってハンセン指数は前引けにかけてプラス圏に浮上した。中国人民銀行(中央銀行)が10日発表した金融統計で、1月の人民元建て貸付残高増加額が市場予想を上回り、月間で史上最大だった。
個別では、保険株の中国平安保険(
02318)と中国人寿保険(
02628)、AIAグループ(
01299)、本土系不動産株の中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)が買われた。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、太陽光パネル用ガラスの信義ガラス(
00868)は4%超上昇した。一方、医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)がそろって下げた。乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)も売られた。