10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に4日続伸。終値は前日比0.17%高の3485.91ポイントだった。深セン成分指数は0.73%安の13432.07ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9363億2500万元だった。
上海総合指数は小動きで始まり、前日終値を挟んで一進一退の方向感を欠いた展開だった。インフラ建設など中国政府が打ち出す景気下支え策に期待する買いが入ったものの、前日終値はほぼ2週ぶりの高値だっただけに、利益確定売りが出た。セクター別では、空運や観光、公共事業、建設が上げた半面、新エネルギー発電機器や電池、非鉄金属が下げた。
A株市場では、観光関連の中国旅遊集団中免(
601888)と中青旅控股(
600138)、豚肉大手の新希望六和(
000876)と牧原食品(
002714)が大幅高だった。ディスプレー広告最大手の分衆伝媒信息技術(
002027)は続伸した。一方、家電メーカーの美的集団(
000333)、杭州老板電器(
002508)、海爾智家(
600690)の下げがきつい。車載電池メーカーの国軒高科(
002074)、シリコンメーカーの隆基緑能科技(
601012)も大きく売られた。
上海B株指数は0.15%高の285.68ポイントと5日続伸。深センB株指数は0.25%高の1165.19ポイントと4日続伸した。