10日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.48%安の24710.02ポイントだった。中国企業指数は0.27%安の8699.94ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で691億6000万HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ、心理的節目の25000ポイントに乗せて寄り付いたが、ほどなくして下向きに転じた。前日に大幅に反発し、約3週ぶり高値を付けた後とあって、節目付近の上値抵抗が意識されると次第に利益確定売りが優勢。序盤以降はマイナス圏に沈み、もみ合いながら下げ幅を拡大した。米国の1月消費者物価指数(CPI)の発表を今夜に控え、積極的な買いは入りにくかった。
個別では、子会社2社を米商務省が輸出に注意を要する「未検証者リスト(UVL)」に追加した医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が大幅に3日続落。スマホ部品大手の舜宇光学科技(
02382)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)も安い。半面、中国各地で住宅ローン金利が下がっているとの報道を好感して不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)が逆行高を演じた。