8日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比1.02%安の24329.49ポイントだった。中国企業指数は0.89%安の8513.30ポイント。メインボードの売買代金は概算で1295億1000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、前場に下げ幅を拡大。米商務省が中国の33企業・団体を輸出に注意を要する「未検証者リスト(UVL)」に追加し、米中関係の悪化を警戒した投資家がリスク回避姿勢を強めた。7日の米株式市場で長期金利の先高懸念からハイテク株が売られたことも地合いを悪化させた。ただ、ハンセン指数は20日移動平均線(大引け時点で24220.12ポイント)付近で下値の堅さを確認すると、後場にじりじりと下げ幅を縮小した。セクター別では、医療・ヘルスケアや情報技術が下げ、コングロマリットとエネルギーが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、薬明生物技術(
02269)が急落して前場の取引時間中に株式取引を停止した。全額出資する2社がUVLに収載されたことで、売りが膨らんだ。ハイテク株のアリババ集団(
09988)と子会社の阿里健康(
00241)、小米集団(
01810)、JDドットコム(
09618)も大幅安。電動工具メーカーの創科実業(
00669)は続落した。半面、食品株の万洲国際(
00288)とカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)が大幅に続伸した。英金融大手HSBC(
00005)と香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)も買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.67%安の5436.92ポイントと続落した。華虹半導体(
01347)と汽車之家(
02518)、万国数拠(
09698)の下げがきつい。一方、衆安在線財産保険(
06060)が大幅に反発した。