8日の香港市場は反落か。7日の米株式市場で長期金利の先高懸念からハイテク株が売られた流れが波及しそうだ。米長期金利は7日、4日に付けた2年ぶりの水準である1.93%まで上昇した。ハンセン指数は前日に3営業日続伸して2週間ぶりの高値圏にあるだけに、利益を確定する売りが出やすく、相対的な割高感がある銘柄を手放す動きが広がるだろう。
一方、米商務省は7日、輸出許可前の確認や出荷後の検証を十分に実施することができなかった「未検証者リスト(UVL)」に中国の33企業・団体を追加したと発表した。同リストに記載された事業体へ米国製品を輸出する際、輸出管理規則(EAR)の許可例外が適用されない。中国政府が自国企業の事業運営が不当に阻害されるとして反発し、米中摩擦が激化する可能性がある。
7日のNY株式相場はおおむね軟調。米長期金利が高止まりする中、メタ・プラットフォームズ(フェイスブック)などのハイテク・グロース株が軒並み下落した。ダウ平均はほぼ横ばいとなり、ハイテク株主体のナスダック総合は反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネット・プラットフォーム企業のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)が香港終値を下回った半面、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が上回って引けた。