27日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。前場終値は前日比2.57%安の23664.80ポイントだった。中国企業指数は3.01%安の8256.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で720億1000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の24000ポイントを割り込んで寄り付くと、じりじりと下げ幅を拡大した。前日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を嫌気。FOMC声明文で3月利上げが示唆されたほか、バランスシートの縮小についても言及があり、市場では「タカ派色が強い内容」と受け止められた。香港市場は来週から春節(旧正月)連休に入り、新型コロナウイルスの感染拡大やウクライナ情勢を巡る地政学的リスクなどの懸念材料も抱えるなか、リスクを回避する動きが広がった。
個別では、米長期金利の上昇を受けて阿里健康(
00241)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)など高PERのネット・IT株が軒並み大幅安。医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、スマートフォン大手の小米集団(
01810)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)も下げがきつい。半面、香港地場系銘柄の香港鉄路(
00066)、中電控股(
00002)、電能実業(
00006)、欧州金融大手のHSBC(
00005)と傘下のハンセン銀行(
00011)がしっかり。