24日の中国本土株式市場で上海総合指数は小幅に続伸して始まった。中国の国務院（内閣に相当）が22日の常務会議で自動車消費の促進などの景気浮揚策を打ち出しており、買い安心感を支えている。もっとも、前日終値は心理的節目の3300ポイントを上抜け、3月7日以来3カ月半ぶりの高値圏だっただけに、上値の重さが目立つ。

　指数は日本時間午前10時45分現在、前日比0.30％高の3330.01ポイントで推移している。セクター別では、ガラスや太陽光発電設備、風力発電設備、軍需関連が上昇。半面、貴金属と空運が全面安のほか、自動車、教育が売られている。

　24日の香港市場でハンセン指数は続伸スタート。米長期金利が一時3.0％と2週間ぶりの水準に低下したことを受け、高PERのハイテク株やグロース株が上昇し、地合いの改善につながったほか、中国当局による景気対策で恩恵を受けそうな銘柄を物色する動きも続いている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比1.44％高の21580.07ポイントで推移。個別では、自動車メーカーの吉利汽車（00175）、ネット通販大手のアリババ集団（09988）、医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）が高い。半面、アルミメーカーの中国宏橋（01378）、石油メジャーのペトロチャイナ（00857）が下げている。

上海総合指数
　始値：3324.74ポイント
　前日比：4.59ポイント
　騰落率：0.14％

上海B株指数
　始値：301.37ポイント
　前日比：-0.26ポイント
　騰落率：-0.09％

深セン成分指数
　始値：12553.56ポイント
　前日比：38.83ポイント
　騰落率：0.31％

深センB株指数
　始値：1186.05ポイント
　前日比：2.77ポイント
　騰落率：0.23％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4354.55ポイント
　前日比：10.67ポイント
　騰落率：0.25％