21日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。人民元の対米ドル相場が上昇するなか、海外からの資金流入が続くとの観測が買い安心感につながったもよう。中国人民銀行（中央銀行）が設定した21日の人民元相場の基準値は1米ドル＝7.1287元で、2024年11月6日以来およそ9カ月ぶりの高値。

　指数は日本時間午前10時43分現在、前日比0.31％高の3777.84ポイントで推移している。セクター別では貴金属や採掘、バッテリー素材、建設が買われる半面、電機、酒造、電子が売られている。

　21日の香港市場でハンセン指数は小動きで始まった。中国当局による景気対策への期待は強いものの、ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会（FRB）議長の講演を前に様子見ムードが相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比0.06％高の25182.10ポイントで推移している。個別では、HSBC（00005）が買われているほか、薬明生物技術（02269）や中国生物製薬（01177）、中国宏橋（01378）なども高い。半面、恒基兆業地産（00012）や百度（09888）、AIAグループ（01299）などが売られている。

上海総合指数
　始値：3770.68ポイント
　前日比：4.47ポイント
　騰落率：0.12％

上海B株指数
　始値：269.46ポイント
　前日比：0.03ポイント
　騰落率：0.01％

深セン成分指数
　始値：11965.80ポイント
　前日比：39.06ポイント
　騰落率：0.33％

深センB株指数
　始値：1344.61ポイント
　前日比：0.49ポイント
　騰落率：0.04％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4284.37ポイント
　前日比：12.97ポイント
　騰落率：0.3％