15日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。前場終値は前日比0.47％高の3683.58ポイントだった。深セン成分指数は1.19％高の11587.38ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で1兆3106億6100万元だった。

　上海総合指数は安く始まった後、ほどなくプラス圏に浮上した。国家統計局が発表した7月の鉱工業生産と小売売上高、1−7月の固定資産投資はいずれも市場予想を下回ったが、中国政府による景気対策への期待から買いが広がった。ただ、指数はおよそ3年11カ月ぶりの高値水準で推移しているとあって、利益確定の売りが相場の重しとなった。セクター別では、ガラス繊維や証券、バッテリー素材が全面高となった半面、銀行が全面安だった。

　上海B株指数は0.38％高の266.54ポイント、深センB株指数は0.24％高の1315.48ポイントだった。

上海総合指数
　引値：3683.58ポイント
　前日比：17.14ポイント
　騰落率：0.47％

上海B株指数
　引値：266.54ポイント
　前日比：1.00ポイント
　騰落率：0.38％

深セン成分指数
　引値：11587.38ポイント
　前日比：135.95ポイント
　騰落率：1.19％

深センB株指数
　引値：1315.48ポイント
　前日比：3.16ポイント
　騰落率：0.24％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：4193.01ポイント
　前日比：19.70ポイント
　騰落率：0.47％

　15日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。14日発表された7月の米卸売物価指数（PPI）が市場予想を上回る伸びとなり、トランプ米政権による関税政策が企業のコスト負担に及ぼす影響が改めて意識された。中国国家統計局が午前に発表する7月の主要経済指標を見極めたい投資家は積極的な売買を手控えているもよう。

　指数は日本時間午前10時50分現在、前日比0.74％安の25331.12ポイントで推移している。個別では、大型ネット株の美団（03690）とアリババ集団（09988）、保険株のAIAグループ（01299）が下落し、相場の重荷となっている。自動車メーカーの吉利汽車（00175）と理想汽車（02015）も安い。決算発表を受けた売買が目立ち、JDドットコム（09618）、香港鉄路（00066）が売られる半面、京東健康（06618）が大幅高となっている。京東健康と同業の阿里健康（00241）、不動産開発の華潤置地（01109）と龍湖集団（00960）、中国海外発展（00688）も上昇。