週明け11日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。前週末の米株式相場が上昇したことで、投資家が運用リスクを取りやすくなった。もっとも、心理的節目の25000ポイントが意識され、上値は重い。12日に発表される米消費者物価指数（CPI）を確認したい投資家は積極的な売買を手控えているもよう。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前営業日比0.10％高の24884.02ポイントで推移。個別では、スマートフォン部品・製造受託のBYDエレクトロニック（00285）、電動工具の創科実業（00669）、太陽光発電用ガラスの信義光能（00968）が高い。半面、銀行株の中国工商銀行（01398）、石油株のペトロチャイナ（00857）、大型ネット株の美団（03690）が売られている。

　週明け11日の中国本土株式市場で上海総合指数は小高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。指数が先週、連日に終値ベースで2021年12月31日以来、約3年7カ月ぶりの高値を更新していただけに、利益確定売りが重荷となっている。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前営業日比0.14％安の3630.06ポイントで推移。セクター別では、貴金属が全面安。電力、銀行、美容・ケア、宝飾品なども安い。半面、バッテリー素材、電源設備、バッテリー、セメント・建材などが買われている。

上海総合指数
　始値：3637.05ポイント
　前日比：1.92ポイント
　騰落率：0.05％

上海B株指数
　始値：266.30ポイント
　前日比：-0.42ポイント
　騰落率：-0.16％

深セン成分指数
　始値：11159.03ポイント
　前日比：30.36ポイント
　騰落率：0.27％

深センB株指数
　始値：1306.37ポイント
　前日比：0.95ポイント
　騰落率：0.07％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4110.29ポイント
　前日比：5.32ポイント
　騰落率：0.13％