1日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続落。前場終値は前日比0.18％安の24727.78ポイントだった。中国企業指数は0.01％安の8882.04ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1197億9000万HKドル。

　ハンセン指数は安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ狭いレンジで一進一退。香港時間きょう夜に発表される7月の米雇用統計の内容を見極めたいとの雰囲気が強く、相場の方向感を欠いた。前日終値は2週間ぶりの安値圏とあって自律的反発を見込む買いが入った半面、米株式相場が前日に下落したことで運用リスクを取りにくくなった。S&Pグローバルが寄り付き後に発表した7月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）が市場予想を下回り、景況感の分け目となる50を割り込んだことも地合いを悪化させた。

　個別では、前日大引け後に2025年6月中間決算の見通しを発表した石油大手のシノペック（00386）が大幅安。同業のペトロチャイナ（00857）も売られた。前日高かった快手科技（01024）が下落。医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発（02359）、ビール大手のバドワイザーAPAC（01876）、新エネルギー車メーカーの理想汽車（02015）は続落した。一方、大型ネット株のアリババ集団（09988）と美団（03690）が買われて相場の一定の下支えとなった。宅配大手の中通快逓（02057）は8.62％高と続伸。太陽光ガラス大手の信義光能（00968）、民営製薬会社の石薬集団（01093）も高い。

ハンセン指数
　引値：24727.78ポイント
　前日比：-45.55ポイント
　騰落率：-0.18％

中国企業指数
　引値：8882.04ポイント
　前日比：-0.91ポイント
　騰落率：-0.01％

レッドチップ指数
　引値：4237.39ポイント
　前日比：-12.31ポイント
　騰落率：-0.29％

　1日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。前場終値は前日比0.19％安の3566.55ポイントだった。深セン成分指数は0.15％安の10992.87ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で9948億5600万元だった。

　上海総合指数は序盤に高くなる場面もあったが、マイナス圏での推移が目立った。前日の米株安が嫌気されたほか、S&Pグローバルが1日発表した2025年7月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）が49.5と、市場予想の50.4を下回ったことも嫌気された。また、米雇用統計の発表を控えて様子見ムードも強く、相場の重しとなった。セクター別では、ゲームや造船、採掘などが売られた半面、漢方薬や太陽光発電設備、物流などが買われた。

　上海B株指数は0.22％高の265.39ポイント、深センB株指数は0.22％高の1282.72ポイントだった。