11日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。前場終値は前日比1.05％高の3546.50ポイントだった。深セン成分指数は0.94％高の10731.19ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で1兆162億1600万元だった。

　上海総合指数は小動きで始まったものの、ほどなくして上向きに転じ、上げ幅を広げた。中国商務省の報道官が10日の記者会見で、米国との通商協議について「緊密な意思疎通を続けている」と述べたことを受け、米中協議の進展に対する期待が引き続き地合いを支えた。また、中国のSNSで来週当局の「ハイレベル会議」が開かれるとの観測情報が広がり、未確認情報ではあるものの、政策期待の買いが指数を押し上げた。

　セクター別では、造船、レアメタル、証券、バッテリー素材が全面高。金融・投資関連や、ソフトウエア開発なども高い。半面、建設コンサルティング、ガラス繊維、ゲーム、セメント・建材などが売られた。

　上海B株指数は0.05％高の262.03ポイント、深センB株指数は0.08％高の1248.81ポイントだった。

上海総合指数
　引値：3546.50ポイント
　前日比：36.82ポイント
　騰落率：1.05％

上海B株指数
　引値：262.03ポイント
　前日比：0.13ポイント
　騰落率：0.05％

深セン成分指数
　引値：10731.19ポイント
　前日比：100.06ポイント
　騰落率：0.94％

深センB株指数
　引値：1248.81ポイント
　前日比：0.95ポイント
　騰落率：0.08％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：4054.44ポイント
　前日比：44.42ポイント
　騰落率：1.11％

　11日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。米中協議の進展に対する期待が地合いを支えるものの、前日に終値ベースで約3年半ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定売りが重荷となっている。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.04％高の3511.23ポイントで推移。セクター別では、造船が全面高。レアメタル、農業、貴金属なども買われている。半面、ガラス繊維、金融・投資関連、建設コンサルティング、採掘などが下げている。