27日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。ラトニック米商務長官が26日、米国と中国が先月スイスのジュネーブで合意に達したレアアース供給などに関する貿易協議について「2日前に署名され、正式に成立した」と発言したことが好感されているほか、中東情勢への警戒感も後退しており、買いが広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.06％高の3450.65ポイントで推移している。セクター別では、バッテリー素材が全面高となっているほか、非鉄金属や石炭も買われている。半面、採掘や観光・ホテル、石油などが売られている。

　27日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。貿易問題を巡る米国と中国の関係改善への期待から買いが先行。前日の米ハイテク株高も地合いの改善につながったもよう。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.56％高の24462.76ポイントで推移している。個別では、前日夜にSUVタイプの電気自動車（EV）「小米YU7」を正式発表した小米集団（01810）が大幅に上昇。ニット衣料大手の申洲国際集団（02313）、アルミメーカーの中国宏橋（01378）、光学部品の舜宇光学科技（02382）も高い。一方、自動車メーカーの理想汽車（02015）、BYD（01211）、吉利汽車（00175）が売られている。

上海総合指数
　始値：3450.69ポイント
　前日比：2.24ポイント
　騰落率：0.06％

上海B株指数
　始値：258.81ポイント
　前日比：0.01ポイント
　騰落率：0％

深セン成分指数
　始値：10371.81ポイント
　前日比：28.33ポイント
　騰落率：0.27％

深センB株指数
　始値：1197.26ポイント
　前日比：0.29ポイント
　騰落率：0.02％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3949.79ポイント
　前日比：3.77ポイント
　騰落率：0.1％