28日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに小反発。前場終値は前日比0.07％高の3342.93ポイントだった。深セン成分指数は0.04％安の10025.31ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6523億8700万元だった。

　上海総合指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ狭いレンジでもみ合った。指数が約3週間ぶりの安値圏で推移しているとあって、買い戻しが下値を支えた。ただ、トランプ米政権が貿易相手国と進める関税交渉を巡り先行き不透明感が根強いほか、5月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）の発表を週末に控えており、積極的にリスクを取る動きは限られた。

　セクター別では、宝飾品、造船、物流、電源設備などが高い。半面、医療サービス、製紙、教育、化学肥料などが売られている。

　上海B株指数は1.01％高の259.48ポイント、深センB株指数は0.21％高の1192.75ポイントだった。

上海総合指数
　引値：3342.93ポイント
　前日比：2.24ポイント
　騰落率：0.07％

上海B株指数
　引値：259.48ポイント
　前日比：2.60ポイント
　騰落率：1.01％

深セン成分指数
　引値：10025.31ポイント
　前日比：-3.80ポイント
　騰落率：-0.04％

深センB株指数
　引値：1192.75ポイント
　前日比：2.50ポイント
　騰落率：0.21％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：3842.78ポイント
　前日比：3.38ポイント
　騰落率：0.09％

　28日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前日の米株式相場が上昇した流れを引き継ぎ、トランプ米政権と貿易相手国の関税交渉の進展に期待する買いが先行。好業績銘柄の個別物色も相場を押し上げている。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.27％高の23444.22ポイントで推移。個別では、前日大引け後に2025年1−3月期決算を発表した小米集団（01810）と快手科技（01024）が高い。カジノ株のサンズ・チャイナ（01928）、ビール大手の華潤ビール（00291）とバドワイザーAPAC（01876）も買われている。一方、前日高かった教育サービスの新東方教育科技（09901）、製薬の石薬集団（01093）と翰森製薬（03692）、大型ネット株の美団（03690）が下落している。