25日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。トランプ米政権が関税を巡って中国への強硬姿勢を緩和し始めたとの見方が広がる一方、不透明感は依然として強く、週末を前に積極的に買う動きは控えられているもよう。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.06％高の3299.41ポイントで推移している。セクター別では、医療サービスや酒造、インターネットサービスなどが買われる半面、石炭や半導体、教育などが売られている。

　25日の香港市場でハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、反発して始まった。トランプ米政権が関税を巡って中国への強硬姿勢を緩和し始めたとの見方から買いが先行している。米長期金利の低下も地合いの改善につながった。

　指数は始値で心理的節目の22000ポイントを上抜けた。日本時間午前10時30分現在、前日比0.70％高の22062.18ポイントで推移している。個別では、ネット株のアリババ集団（09988）、テンセント（00700）、百度（09888）が高い。医薬品関連の中国生物製薬（01177）、翰森製薬（03692）、薬明生物技術（02269）も買われている。一方、宝飾品販売の周大福珠宝（01929）、ビール大手のバドワイザーAPAC（01876）が逆行安。

上海総合指数
　始値：3300.39ポイント
　前日比：3.10ポイント
　騰落率：0.09％

上海B株指数
　始値：254.92ポイント
　前日比：0.09ポイント
　騰落率：0.04％

深セン成分指数
　始値：9900.10ポイント
　前日比：21.78ポイント
　騰落率：0.22％

深センB株指数
　始値：1170.57ポイント
　前日比：-3.68ポイント
　騰落率：-0.31％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3792.08ポイント
　前日比：7.72ポイント
　騰落率：0.2％