24日の中国本土株式市場で上海総合指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏に浮上。米中貿易摩擦を巡る懸念がやや後退したことが買いを支えているもよう。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.22％高の3303.61ポイントで推移している。セクター別では、バッテリー素材と貴金属が全面高。電機、建設コンサルティング、不動産サービスなども高い。半面、通信サービス、インターネットサービス、商業・百貨店などが売られている。

　24日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。指数は前日に2％超上昇し、終値で3日以来およそ3週間ぶりの高値を連日で更新した後とあって、目先の利益を確定する動きが広がっているもよう。また、トランプ米大統領は中国との貿易交渉により穏健な姿勢で臨む用意があるとし、現在145％の対中関税が大幅に下がることを示唆したものの、依然として不透明感は強い。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.20％安の22028.90ポイントで推移している。個別では、美団（03690）やJDドットコム（09618）が売られているほか、新東方教育科技（09901）やサンズ・チャイナ（01928）の下落も目立つ。半面、周大福珠宝（01929）や紫金鉱業集団（02899）、BYD（01211）などが買われている。

上海総合指数
　始値：3295.15ポイント
　前日比：-1.21ポイント
　騰落率：-0.04％

上海B株指数
　始値：255.44ポイント
　前日比：0.40ポイント
　騰落率：0.16％

深セン成分指数
　始値：9933.89ポイント
　前日比：-1.91ポイント
　騰落率：-0.02％

深センB株指数
　始値：1176.45ポイント
　前日比：-2.32ポイント
　騰落率：-0.2％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3787.46ポイント
　前日比：0.58ポイント
　騰落率：0.02％