11日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。中国政府が新たな景気対策を打ち出すとの期待が相場の支えとなる一方、米中の貿易戦争が激化する中、週末を前に利益を確定する動きも広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.09％高の3226.54ポイントで推移している。セクター別では、貴金属と電機が全面高。宝飾や半導体も買われている。半面、食品・飲料、酒造、観光・ホテルなどが売られている。

　11日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。トランプ米政権の関税政策を巡る不透明感と中国との貿易戦争激化が改めて警戒され、前日の米株式相場が反落した流れを引き継いだ。米長期金利の上昇も地合いの悪化につながったもよう。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.54％安の20570.48ポイントで推移。個別では、国際金融銘柄のHSBC（00005）とAIAグループ（01299）、中国ネット通販大手のアリババ集団（09988）が売られ、相場の重荷となっている。オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム（09961）は大幅に反落。半面、自動車メーカーの吉利汽車（00175）と理想汽車（02015）、宝飾品販売の周大福珠宝（01929）が高い。2025年1−3月期決算をきょう発表する紫金鉱業集団（02899）も上昇している。

上海総合指数
　始値：3219.51ポイント
　前日比：-4.13ポイント
　騰落率：-0.13％

上海B株指数
　始値：252.46ポイント
　前日比：-0.59ポイント
　騰落率：-0.23％

深セン成分指数
　始値：9681.45ポイント
　前日比：-73.19ポイント
　騰落率：-0.75％

深センB株指数
　始値：1167.21ポイント
　前日比：1.26ポイント
　騰落率：0.11％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3730.31ポイント
　前日比：-4.81ポイント
　騰落率：-0.13％