1日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。前場終値は前日比1.06％高の23363.59ポイントだった。中国企業指数は1.11％高の8611.15ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1264億4000万HKドル。

　ハンセン指数はプラス圏で推移した。トランプ米政権による相互関税への警戒感は強いものの、指数は前日に終値で3月4日以来およそ4週間ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がった。また、中国メディアの財新が午前に発表した3月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）が51.2となり、市場予想の51.1を上回ったことや、本土市場の上昇も好感された。

　個別では、アリババ集団（09988）や美団（03690）が2％超上昇し指数を押し上げたほか、原油価格の上昇を受けてCNOOC（00883）も高かった。石薬集団（01093）は12％超上昇。半面、康師傅控股（00322）や中国海外発展（00688）、中国銀行（03988）などが売られた。

ハンセン指数
　引値：23363.59ポイント
　前日比：244.01ポイント
　騰落率：1.06％

中国企業指数
　引値：8611.15ポイント
　前日比：94.60ポイント
　騰落率：1.11％

レッドチップ指数
　引値：3845.98ポイント
　前日比：35.17ポイント
　騰落率：0.92％

　1日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.59％高の3355.31ポイントだった。深セン成分指数は0.57％高の10564.32ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で7108億7000万元だった。

　上海総合指数は高く寄り付いた後、序盤に上げ幅を拡大した。前日に3月4日以来、約4週間ぶりの安値で終えた後とあって、値ごろ感を意識した買いが入った。中国メディアの財新が午前中に発表した2025年3月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）は51.2と、市場予想の51.1を上回ったことも好感された。

　セクター別では、製薬、バイオ製品、医療サービスが全面高。医療機器、漢方薬、農薬なども買われている。半面、銀行の一角が軟調。

　上海B株指数は1.21％安の269.43ポイント、深センB株指数は0.29％高の1223.04ポイント。