26日の中国本土株式市場で上海総合指数は安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開。米国の対中関税や、米中貿易摩擦の先行きを巡って警戒感が根強い一方、指数が約1週間ぶりの安値圏で推移しているとあって、値ごろ感を意識した買いが下値を支えた。決算発表シーズンに入っており、業績などを手掛かりとした個別物色も活発になっている。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.04％高の3371.26ポイントで推移。セクター別では、化学繊維、非鉄金属、自動車部品、化学原料などが高い。半面、電力、観光・ホテル、漢方薬、食品・飲料などが売られている。

　26日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。前週末は終値ベースで4日以来3週間ぶりの安値を付けただけに、値ごろ感が強まった銘柄を中心に買いが先行している。前日の米株高も地合いの改善につながった。トランプ米政権の関税引き上げを巡る過度な懸念が和らぎ、米長期金利の指標となる10年物米国債利回りが低下したことで運用リスクを取りやすくなったもよう。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比0.61％高の23487.73ポイントで推移している。前日大引け後に2024年12月本決算を発表した銘柄の売買が活発。申洲国際集団（02313）、華潤万象生活（01209）、万洲国際（00288）が上昇する半面、農夫山泉（09633）、薬明生物技術（02269）、快手科技（01024）、招商銀行（03968）が下落している。

上海総合指数
　始値：3365.67ポイント
　前日比：-4.31ポイント
　騰落率：-0.13％

上海B株指数
　始値：271.82ポイント
　前日比：-0.01ポイント
　騰落率：0％

深セン成分指数
　始値：10636.12ポイント
　前日比：-12.96ポイント
　騰落率：-0.12％

深センB株指数
　始値：1227.08ポイント
　前日比：-0.06ポイント
　騰落率：0％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3930.21ポイント
　前日比：-2.09ポイント
　騰落率：-0.05％