20日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。「トランプ関税」が世界経済に及ぼす影響や、米中対立の激化が引き続き警戒されているもよう。

　指数は日本時間午前10時44分現在、前日比0.29％安の3416.590ポイントで推移している。セクター別では、保険と教育が全面安となっているほか、ゲーム、医薬品販売なども売られている。半面、石炭、自動車サービス、貴金属、観光が買われている。

　20日の香港市場でハンセン指数は反落スタート。小安く寄り付いた後、下げ幅を広げる展開。前日まで4営業日続伸し、2022年2月以来およそ3年1カ月ぶりの高値圏で推移しているとあって、利益確定売りが先行している。注目された米連邦公開市場委員会（FOMC）で2025年に2回利下げする見通しが維持されたが、米連邦準備理事会（FRB）は2025−27年の米実質国内総生産（GDP）の成長率見通しを下方修正した。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.44％安の24632.66ポイントで推移している。個別では、百度（09888）、アリババ集団（09988）、美団（03690）、前日大引け後に決算を発表したテンセント（00700）など大型ネット株が売られ、指数を押し下げた。24年12月本決算が1％増益となった長江インフラ（01038）や、スポーツ用品の李寧（02331）、不動産管理サービスの華潤万象生活（01209）なども安い。半面、製薬の中国生物製薬（01177）、翰森製薬（03692）、自動車・電池メーカーのBYD（01211）、産金大手の紫金鉱業集団（02899）などが買われている。

上海総合指数
　始値：3425.22ポイント
　前日比：-1.21ポイント
　騰落率：-0.04％

上海B株指数
　始値：274.50ポイント
　前日比：-0.70ポイント
　騰落率：-0.25％

深セン成分指数
　始値：10971.41ポイント
　前日比：-7.64ポイント
　騰落率：-0.07％

深センB株指数
　始値：1239.46ポイント
　前日比：-1.89ポイント
　騰落率：-0.15％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4011.06ポイント
　前日比：0.89ポイント
　騰落率：0.02％