11日の中国本土株式市場で上海総合指数は米株安の流れを引き継ぎ、続落して始まった。「トランプ関税」が世界経済に及ぼす影響や、米中貿易摩擦の激化への懸念が引き続き重荷となっている。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.48％安の3350.17ポイントで推移している。セクター別では、教育が全面安。太陽光発電設備、通信設備、非鉄金属なども安い。半面、銀行、電機の一角が堅調。

　11日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。米国の景気減速懸念から前日のNY市場が大幅下落した流れを引き継ぎ、ハンセン指数は2％超下げて寄り付いた後、マイナス圏で軟調に推移している。中国景気の先行き不安や米中対立の激化懸念なども相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比1.96％安の23316.32ポイントで推移している。個別では、アリババ集団（09988）やテンセント（00700）、HSBC（00005）などが売られて指数を押し下げているほか、舜宇光学科技（02382）や小米集団（01810）も安い。半面、電能実業（00006）が買われている。

上海総合指数
　始値：3335.44ポイント
　前日比：-30.72ポイント
　騰落率：-0.91％

上海B株指数
　始値：265.61ポイント
　前日比：-1.36ポイント
　騰落率：-0.51％

深セン成分指数
　始値：10698.81ポイント
　前日比：-126.89ポイント
　騰落率：-1.17％

深センB株指数
　始値：1199.67ポイント
　前日比：-9.90ポイント
　騰落率：-0.82％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3890.43ポイント
　前日比：-38.37ポイント
　騰落率：-0.98％