25日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。国産人工知能（AI）の台頭などを手掛かりに買われていたハイテク株に売りが出て、相場の重荷となっている。トランプ米政権による関税発動への警戒感も続いているもよう。

　指数は日本時間午前10時42分現在、前日比0.52％安の3355.41ポイントで推移。セクター別では、ゲームや文化・メディア、電源設備、ソフトウエア開発、インターネットサービスが下落する半面、バッテリー素材と保険が全面高となっている。

　25日の香港市場でハンセン指数は大幅に続落して始まった。寄り付きで心理的節目の23000ポイントを割り込んだ。NY市場のハイテク株売りの流れを引き継ぎ、大型ネット株が大幅安となり、指数を押し下げている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比1.97％安の22882.79ポイントで推移している。個別では、アリババ集団（09988）と傘下の阿里健康（00241）、JDドットコム（09618）、美団（03690）、テンセント（00700）や、半導体受託製造のSMIC（00981）、スマホ部品・受託製造のBYDエレクトロニック（00285）などの下げが目立つ。半面、香港地場系銘柄の電能実業（00006）、長江インフラ（01038）、欧州金融大手のHSBC（00005）が堅調。

上海総合指数
　始値：3345.65ポイント
　前日比：-27.38ポイント
　騰落率：-0.81％

上海B株指数
　始値：257.72ポイント
　前日比：-1.92ポイント
　騰落率：-0.74％

深セン成分指数
　始値：10835.91ポイント
　前日比：-147.13ポイント
　騰落率：-1.34％

深センB株指数
　始値：1217.66ポイント
　前日比：-2.74ポイント
　騰落率：-0.22％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3933.64ポイント
　前日比：-36.08ポイント
　騰落率：-0.91％