21日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。指数は年初来高値圏で推移しているとあって、利益確定売りが引き続き相場の重しとなる半面、当局による政策支援で恩恵が期待できそうなセクターを中心に買いが広がっている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.08％高の3353.30ポイントで推移している。セクター別では、電源設備やバイオ、通信サービスなどが買われる半面、自動車、教育、宝飾などが売られている。

　21日の香港市場でハンセン指数は大幅に反発して始まった。足元で売られていたネット株が大きく買い直され、指数を押し上げている。前日大引け後にアリババ集団（09988）が発表した2024年10−12月期決算が市場予想を上回ったことで、投資家心理が強気に傾いたもよう。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比1.84％高の22992.20ポイントで推移。始値で心理的節目の23000ポイントを上抜けたものの、直後に同水準を割り込んだ。個別では、大型ネット株のアリババ集団とテンセント（00700）、美団（03690）、JDドットコム（09618）がそろって上昇。通信キャリアのチャイナ・ユニコム（00762）、電気自動車メーカーの理想汽車（02015）も高い。一方、オンラインゲームのネットイース（09999）、香港不動産株の恒基兆業地産（00012）が売られている。

上海総合指数
　始値：3356.69ポイント
　前日比：5.91ポイント
　騰落率：0.18％

上海B株指数
　始値：265.54ポイント
　前日比：0.51ポイント
　騰落率：0.19％

深セン成分指数
　始値：10821.81ポイント
　前日比：27.26ポイント
　騰落率：0.25％

深センB株指数
　始値：1222.24ポイント
　前日比：-1.85ポイント
　騰落率：-0.15％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3938.05ポイント
　前日比：9.15ポイント
　騰落率：0.23％