■アリババ集団（09988）：2024年10−12月期決算は純利益が前年同期比239.1％増の489億4500万元だった。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の376億9400万元を上回った。売上高は7.6％増の2801億5400万元。

■ネットイース（09999）：2024年12月本決算は純利益が前年比1.0％増の296億9800万元だった。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の288億7000万元を上回った。売上高は1.8％増の1052億9500万元。

■サンズ・チャイナ（01928）：2024年12月本決算をきょう発表する。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は売上高が71億6600万米ドル、純利益は9億3400万米ドル。

　21日の香港市場は反発か。足元で売られていたネット株が買い直され、相場を押し上げると予想する。アリババ集団（09988）が20日大引け後に発表した2024年10−12月期の業績が市場予想を上回り、同日のNY市場で同社米預託証券（ADR）は前日比8.1％上昇した。前日にハンセン指数が続落し、終値は1週間ぶりの安値だっただけに、割安感が強まった銘柄が物色されるだろう。

　弱い米経済指標を受けた米長期金利の低下も地合いの改善につながりそうだ。20日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年債利回りは前日の4.535％から4.507％に低下した。

　20日のNY株式相場は、ダウ平均が3日ぶりに反落。弱い見通しを発表したウォルマートが大幅安となったほか、週間新規失業保険申請件数や1月景気先行指数などの経済指標が悪化したこともセンチメントの悪化につながった。ハイテク株主体のナスダック総合は6営業日ぶりに反落した。同日の香港株ADRは大型ネット株のアリババ集団とテンセント（00700）、美団（03690）、JDドットコム（09618）がそろって香港終値を上回って引けた。

■2月21日（金）

【期末決算】PCCW（00008）
【期末決算】富陽（00352）
【期末決算】サンズ・チャイナ（01928）
【期末決算】晋安実業（02292）
【期末決算】スタンダード・チャータード（02888）
【中間決算】宝聯控股（08201）
【中間決算】WT集団（08422）
【中間決算】英皇文化産業（00491）
【中間決算】亜太資源（01104）
【権利落日】連成科技集団（08635）(中間配当）