18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.93％安の3324.49ポイントだった。深セン成分指数は1.61％安の10617.26ポイントと3営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆7991億1100万元だった。

　上海総合指数は安くスタート。中盤は高く推移したが後場に再び下げに転じ、終盤には下落率が1％を超える場面があった。前日終値はおよそ1カ月半ぶりの高値とあって利益確定売りが出やすく、前日まで大きく買われていた人工知能（AI）関連の下落が目立った。中国の習近平国家主席が前日の民営企業座談会で発表した「重要講話」の内容が明らかになったものの、織り込み済みとみなされたもよう。セクター別では教育、文化・メディア、インターネットサービス、ソフトウエア開発、医療サービスが安い。一方、中国当局が前日公表したエネルギー貯蔵製品支援策を手掛かりにバッテリーが買われた。銀行も逆行高。

　A株市場では小売り大手の永輝超市（601933）と職業教育サービスの中公教育科技（002607） の下げがきつい。テック株の紫光（000938）、欧菲光集団（002456）、海能達通信（002583）上海宝信ソフト（600845）、曙光信息産業（603019）がそろって下落。自動車メーカーの上海汽車集団（600104）は大幅に反落した。半面、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉（600884）がストップ高。車載電池を手掛けるBYD（002594）も買われた。銀行株の上海浦東発展銀行（600000）、中国銀行（601988）、中信銀行（601998）、中国工商銀行（601398）、上海銀行（601229）の上昇が目立った。

　上海B株指数は0.75％安の263.86ポイントと続落。深センB株指数は0.67％安の1217.21ポイントと5営業日ぶりに反落した。

上海総合指数
　引値：3324.49ポイント
　前日比：-31.34ポイント
　騰落率：-0.93％

上海B株指数
　引値：263.86ポイント
　前日比：-2.00ポイント
　騰落率：-0.75％

深セン成分指数
　引値：10617.26ポイント
　前日比：-173.80ポイント
　騰落率：-1.61％

深センB株指数
　引値：1217.21ポイント
　前日比：-8.18ポイント
　騰落率：-0.67％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：3912.78ポイント
　前日比：-34.62ポイント
　騰落率：-0.88％

　18日前場の香港市場で、ハンセン指数は大幅反発。前場終値は前日比2.05％高の23080.23ポイントだった。中国企業指数は2.29％高の8513.95ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で1759億2000万HKドル。

　ハンセン指数は反発して寄り付くと、上げ幅を拡大し、前場半ばに心理的節目の23000ポイントを回復。中国の習近平国家主席が17日、6年ぶりに開催された「民営企業座談会」に出席し、民営経済の発展促進に向けた方針を示したことが好感された。習主席は座談会で、「民営経済の発展には広大な前途があり、大いに活躍できる機会がある。民営企業や民営企業家たちが力を存分に発揮する時期が到来している」と強調した。BYD（01211）の王伝福会長、小米集団（01810）の雷軍会長など代表6人が発言したほか、会議後に習主席がアリババ集団（09988）創業者の馬雲氏、DeepSeek創業者の梁文鋒氏などと握手したと伝わった。

　個別では、快手科技（01024）、京東健康（06618）、阿里健康（00241）、アリババ集団、小米集団、吉利汽車（00175）、理想汽車（02015）などが急伸。美団（03690）、テンセント（00700）も3％超の上昇。半面、ビールメーカーの華潤ビール（00291）、香港不動産関連の恒基兆業地産（00012）、九龍倉置業地産（01997）、新鴻基地産（00016）、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム（09961）などが下げた。