4日の香港市場でハンセン指数は反発スタート。トランプ関税を巡る懸念が後退し、買いが先行している。トランプ米政権は3日、メキシコとカナダへの関税の発動を1カ月延期することで合意した。トランプ氏は中国とも「おそらく24時間以内に話すだろう」と述べており、中国向けの追加関税もメキシコ・カナダと同様に先送りされるとの期待が浮上している。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比1.42％高の20503.89ポイントで推移。個別では、スマートフォン大手の小米集団（01810）、新興新エネ車メーカーの理想汽車（02015）、ニット衣料大手の申洲国際集団（02313）、火鍋チェーン運営の海底撈国際（06862）などが高い。半面、香港地場系銘柄の長江実業集団（01113）、九龍倉置業地産（01997）などが軟調。

ハンセン指数
　始値：20488.29ポイント
　前日比：271.03ポイント
　騰落率：1.34％

中国企業指数
　始値：7499.20ポイント
　前日比：115.09ポイント
　騰落率：1.56％

レッドチップ指数
　始値：3590.36ポイント
　前日比：14.43ポイント
　騰落率：0.4％

　3日の米株式市場で、中国ネット・IT株はまちまち。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比0.23％安の98.61米ドルと続落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）も3.19％安の87.71米ドルと続落した。主な中国関連ネット・IT株の3日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：98.61米ドル（-0.23％）
　■百度（BIDU）：87.71米ドル（-3.19％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：72.03米ドル（+2.65％）
　■JDドットコム（JD）：40.03米ドル（-1.69％）
　■ウェイボー（WB）：10.06米ドル（+2.44％）
　■ネットイース（NTES）：103.67米ドル（+0.80％）
　■ハロー・グループ（MOMO）：7.06米ドル（-1.81％）
　■滴滴全球（DIDI）：4.74米ドル（+1.94％）
　■捜狐（SOHU）：12.39米ドル（-1.59％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：4.45米ドル（-0.22％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：11.77米ドル（-1.75％）
　■PDDホールディングス（PDD）：105.24米ドル（-5.96％）