週明け27日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。中国政府による景気対策や市場支援策への期待などから買いが広がっているもよう。ただ、中国ではあすから春節（旧正月）の大型連休が控えており、持ち高調整の売りが相場の重しとなっている。一方、寄り付きと同時に発表された1月の製造業購買担当者景気指数（PMI）は49.1となり、市場予想（50.1）を下回った。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前営業日比0.46％高の3267.66ポイントで推移している。セクター別では、銀行や不動産サービス、石炭、ガスなどがほぼ全面高となっている。半面、通信設備や電機、電源設備などが売られている。

　週明け27日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前週末発表された1月の米購買担当者景気指数（PMI）速報値が前回から低下し、米経済が緩やかに減速しているとの見方から米長期金利が低下。投資家が運用リスクを取りやすくなり、香港市場でハイテク株を中心に買いが先行している。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前営業日比0.81％高の20227.99ポイントで推移している。個別では、中国ネット通販大手のアリババ集団（09988）が買われ、相場の上昇を主導。中国検索サービス最大手の百度（09888）、不動産開発の恒隆地産（00101）と龍湖集団（00960）も高い。半面、金鉱大手の紫金鉱業集団（02899）、電動工具の創科実業（00669）が下落している。

上海総合指数
　始値：3256.61ポイント
　前日比：3.98ポイント
　騰落率：0.12％

上海B株指数
　始値：265.64ポイント
　前日比：0.16ポイント
　騰落率：0.06％

深セン成分指数
　始値：10299.97ポイント
　前日比：7.24ポイント
　騰落率：0.07％

深センB株指数
　始値：1198.66ポイント
　前日比：0.07ポイント
　騰落率：0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3836.96ポイント
　前日比：4.10ポイント
　騰落率：0.11％