週明け30日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。中国当局が打ち出す経済政策への期待が相場を支えている。人民元安の進行一服も投資家心理の改善につながった。中国人民銀行（中央銀行）が設定する人民元取引の基準値は、きょうまで2営業日連続で元高方向に設定されている。

　指数は日本時間午前10時47分現在、前営業日比0.20％高の20131.00ポイントで推移している。個別では、石油株のペトロチャイナ（00857）、CNOOC（00883）、シノペック（00386）がそろって上昇。海運株の東方海外（00316）、都市ガスの新奥能源（02688）も買われている。半面、パソコン大手のレノボグループ（00992）、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム（09961）、自動車株の吉利汽車（00175）と理想汽車（02015）が下落している。

　週明け30日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。中国当局による財政出動などに対する期待は強いものの、国家統計局があす発表する12月の製造業購買担当景気指数（PMI）の結果を見極めようと様子見ムードが広がり、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前営業日比0.10％高の3403.61ポイントで推移している。セクター別では、保険や銀行、造船などが買われる半面、教育や内装が全面安。観光・ホテルなども売られている。

上海総合指数
　始値：3395.40ポイント
　前日比：-4.74ポイント
　騰落率：-0.14％

上海B株指数
　始値：269.47ポイント
　前日比：0.23ポイント
　騰落率：0.09％

深セン成分指数
　始値：10644.15ポイント
　前日比：-15.83ポイント
　騰落率：-0.15％

深センB株指数
　始値：1217.71ポイント
　前日比：0.01ポイント
　騰落率：0％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3976.70ポイント
　前日比：-4.33ポイント
　騰落率：-0.11％