12日の中国本土株式市場で上海総合指数は小反落して始まった。中国指導部が来年の経済政策の方針を決める中央経済工作会議が11日に開幕したとみられており、2025年の経済成長目標や追加の景気対策などを見極めたい投資家が様子見姿勢を強めている。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.08％安の3429.75ポイントで推移。セクター別では、不動産開発・サービス、食品・飲料、鉄鋼などが安い。半面、貴金属が全面高となっているほか、航空・宇宙関連、通信サービス、コンピューターなどが買われている。

　12日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。11月の米消費者物価指数（CPI）が市場予想と一致したことで米国の利下げ期待が高まっており、香港市場でも買いが広がっているもよう。ただ、中国指導部が来年の経済政策の方針を決める中央経済工作会議が11日に開幕したとみられており、様子見ムードが相場の重しとなっている。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比0.11％高の20177.40ポイントで推移している。個別では、美団（03690）やテンセント（00700）が買われて指数を押し上げている。百度（09888）や東方海外（00316）、招商銀行（03968）も上げているほか、金価格の上昇を受けて紫金鉱業集団（02899）も買われている。半面、中升集団（00881）やAIAグループ（01299）、創科実業（00669）が売られている。

上海総合指数
　始値：3432.28ポイント
　前日比：-0.21ポイント
　騰落率：-0.01％

上海B株指数
　始値：281.53ポイント
　前日比：-0.75ポイント
　騰落率：-0.27％

深セン成分指数
　始値：10846.54ポイント
　前日比：-1.88ポイント
　騰落率：-0.02％

深センB株指数
　始値：1245.01ポイント
　前日比：0.03ポイント
　騰落率：0％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3987.15ポイント
　前日比：-1.68ポイント
　騰落率：-0.04％