28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.43％安の3295.70ポイントだった。深セン成分指数は1.26％安の10432.54ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆4904億6000万元だった。

　上海総合指数は小安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の値動き。オフショア市場で人民元安が一服したことで資金流出への懸念が和らぎ、支援材料となったものの、前日に指数が心理的節目の3300ポイントを回復した後とあって、利益確定売りが出た。上値の重さが意識されると、後場後半は下値を切り下げる展開となり、3300ポイントを割り込んで引けた。

　セクター別では、保険が全面安。ゲーム、貴金属、バッテリー素材、自動車なども売られた。半面、商業・百貨店、環境関連、ガラス・ガラス繊維、不動産サービスなどが上昇した。

　A株市場では、前日にストップ高を付けたゲーム関連の完美世界（002624）が反落。特定用途無線大手の海能達通信（002583）、スマホ・自動車用光学部品大手の欧菲光集団（002456）、自動車メーカーの上海汽車集団（600104）が続落した。石炭化学工業会社の寧夏宝豊能源集団（600989）、自動車部品メーカーの寧波均勝電子（600699）、家電メーカーの海信家電集団（000921）、海爾智家（600690）なども安い。半面、アニメーション制作会社の奥飛娯楽（002292）、スーパーコンピューターメーカーの曙光信息産業（603019）環境関連の福建龍浄環保（600388）、東江環保（002672）、不動産開発の招商局蛇口工業区控股（001979）などが買いを集めた。

　上海B株指数は0.12％安の274.94ポイント、深センB株指数は0.25％安の1198.00ポイントだった。

上海総合指数
　引値：3295.70ポイント
　前日比：-14.08ポイント
　騰落率：-0.43％

上海B株指数
　引値：274.94ポイント
　前日比：-0.33ポイント
　騰落率：-0.12％

深セン成分指数
　引値：10432.54ポイント
　前日比：-133.56ポイント
　騰落率：-1.26％

深センB株指数
　引値：1198.00ポイント
　前日比：-2.96ポイント
　騰落率：-0.25％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：3872.55ポイント
　前日比：-34.49ポイント
　騰落率：-0.88％

　28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比1.32％安の19344.07ポイントだった。中国企業指数は1.51％安の6921.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で638億1000万HKドル。

　ハンセン指数は安く寄り付き、次第に下げ幅を拡大。前引けにかけて下げ渋ったものの、前日に上抜けていた10日移動平均線（前引け時点で19446.01ポイント）を割り込んで引けた。前日は終値ベースで20日以来1週間ぶりの高値を付けたとあって利益を確定する売りが幅広いセクターで優勢となった。前日に米株式相場が反落した上、きょうはハンセン指数先物の取引最終日で、持ち高調整の動きも指数を押し下げたもよう。

　個別では、スポーツ用品大手の安踏体育用品（02020）と李寧（02331）、食品・飲料株の華潤ビール（00291）と康師傅控股（00322）が大幅に反落。自動車販売の中升集団（00881）と新エネルギー車大手のBYD（01211）、ニット衣料大手の申洲国際集団（02313）も安い。一方、民営自動車メーカーの吉利汽車（00175）、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技（02382）が続伸した。