21日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。安く寄り付いた後、前日終値を挟んでもみ合う展開。ウクライナとロシアを巡る地政学リスクが警戒される半面、中国政府が消費財買い替え促進と大規模設備更新の「両新」政策を増強するなど、追加の景気対策への期待が買いを支えている。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.03％安の3366.97ポイントで推移。セクター別では、保険が全面安となっているほか、教育、バッテリー素材、ゲームなども安い。半面、環境関連、太陽光発電設備、自動車、化学原料などが買われている。

　21日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。ウクライナが米国製の長距離ミサイルをロシア国内に撃ち込んだ後、英国製の長距離ミサイル「ストームシャドー」を初めて使用したと伝わっており、地政学的リスクの高まりが引き続き相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比0.44％安の19617.86ポイントで推移している。個別では、AIAグループ（01299）やアリババ集団（09988）が売られて指数を押し下げているほか、華潤置地（01109）や中国海外発展（00688）など本土不動産株も安い。2024年7−9月期決算を発表した快手科技（01024）も売られている。半面、信義光能（00968）やトリップ・ドットコム（09961）が買われている。

上海総合指数
　始値：3362.94ポイント
　前日比：-5.05ポイント
　騰落率：-0.15％

上海B株指数
　始値：280.51ポイント
　前日比：-0.02ポイント
　騰落率：-0.01％

深セン成分指数
　始値：10787.93ポイント
　前日比：-39.26ポイント
　騰落率：-0.36％

深センB株指数
　始値：1254.21ポイント
　前日比：-1.85ポイント
　騰落率：-0.15％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3979.46ポイント
　前日比：-6.31ポイント
　騰落率：-0.16％