11日のNY株式相場は上昇。ベテランズデーで債券市場が休場だったが、株式市場では米大統領選でのトランプ前大統領の勝利を好感する流れが続いた。トランプ氏の選挙戦を支援したイーロン・マスク氏のテスラが約9％高と大幅続伸したほか、規制緩和期待を背景にゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカなどの大手金融株も2％超上昇した。

　ダウ平均は一時497米ドル高まで上昇し、4日連続で取引時間中の史上最高値を更新。304.14米ドル高（+0.69％）の4万4293.13米ドルと2日続伸して終了し、終値で初めて4万4000米ドルを突破した。S&P500も0.10％高と小幅ながら5日続伸し、終値で初めて6000ポイントを上回った。ハイテク株主体のナスダック総合は半導体株などの下落が重しとなり、一時0.48％安まで下落したが、0.06％高とわずかながらプラス圏で終了した。S&P500とナスダック総合は4日連続で取引時間中と終値の最高値を更新した。

　S&P500の11セクターは一般消費財、金融、資本財、コミュニケーションなど6セクターが上昇し、IT、不動産、ヘルスケアなど5セクターが下落した。

　トランプ次期政権による減税や内政重視期待から小型株も堅調。ラッセル2000は1.47％高と主要3指数をアウトパフォーム。2021年11月に付けた史上最高値まで1％未満に迫った。一方、米商務省が台湾セミコンダクター（TSMC）に対して中国向け出荷停止を求めたことで半導体株が幅広く下落。フィラデルフィア半導体株指数（SOX指数）は2.54％安と大幅に2日続落した。ダウ平均に採用されたエヌビディアも1.61％安と2日続落した。

　11日の米株式市場で、中国ネット・IT株はまちまち。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比1.31％高の95.42米ドルと反発。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は0.76％安の88.28米ドルと続落した。主な中国関連ネット・IT株の11日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：95.42米ドル（+1.31％）
　■百度（BIDU）：88.28米ドル（-0.76％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：66.68米ドル（+1.83％）
　■JDドットコム（JD）：39.02米ドル（+1.75％）
　■ウェイボー（WB）：8.62米ドル（0％）
　■ネットイース（NTES）：77.61米ドル（+1.11％）
　■ハロー・グループ（MOMO）：6.85米ドル（-1.30％）
　■滴滴全球（DIDI）：4.82米ドル（-0.82％）
　■捜狐（SOHU）：14.04米ドル（+0.07％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：4.56米ドル（+2.70％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：11.55米ドル（+1.40％）

【3Q決算】VMEPホールディングス（00422）
【3Q決算】上海実業環境（00807）
【3Q決算】澳門博彩控股（00880）
【3Q決算】テンセント・ミュージック（01698）
【3Q決算】陽光油砂（02012）
【3Q決算】正大企業（03839）
【3Q決算】百済神州（06160）
【3Q決算】再鼎医薬（09688）
【中間決算】ブイテック（00303）
【中間決算】興勝創建（00896）
【中間決算】美亨実業（01897）
【中間決算】高キン零售（06808）
【中間決算】朗華国際集団（08026）
【中間決算】麦迪森控股（08057）
【中間決算】修身堂（08200）
【中間決算】大唐黄金（08299）
【権利落日】青島港国際（06198）(中間配当）