1日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。前日は続落し、終値ベースで10月17日以来2週間ぶりの安値を連日で更新しただけに、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い直しが先行。米長期金利の上昇が一服したことも投資家心理を支えたもよう。

　指数は日本時間午前10時45分現在、前日比0.29％高の20376.93ポイントで推移している。個別では、不動産株の中国海外発展（00688）、華潤置地（01109）、恒隆地産（00101）が高い。海運大手の東方海外（00316）、生活アプリ運営の美団（03690）も買われている。半面、前日大引け後に2024年10−12月期売上高見通しを発表した理想汽車（02015）や、1−9月期決算が減益となる見通しを明らかにした石薬集団（01093）が急落している。

　1日の中国本土株式市場で上海総合指数は小安く寄り付いた後、ほどなくプラス圏に浮上する展開。前日の米株安が嫌気されているほか、米雇用統計の発表を前に様子見ムードは強いものの、景気対策への期待が支えとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.13％高の3283.93ポイントで推移している。セクター別では、不動産サービスや不動産開発、バッテリー素材などが買われる半面、貴金属や通信設備、ソフトウエア開発などが売られている。

上海総合指数
　始値：3275.58ポイント
　前日比：-4.24ポイント
　騰落率：-0.13％

上海B株指数
　始値：277.36ポイント
　前日比：-0.34ポイント
　騰落率：-0.12％

深セン成分指数
　始値：10563.84ポイント
　前日比：-27.38ポイント
　騰落率：-0.26％

深センB株指数
　始値：1238.31ポイント
　前日比：1.62ポイント
　騰落率：0.13％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3882.46ポイント
　前日比：-8.58ポイント
　騰落率：-0.22％