24日の香港市場でハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ反落スタート。米長期金利の上昇が嫌気されている。底堅い米景気を背景に米連邦準備理事会（FRB）の利下げペースが緩やかになるとの見方が増えているほか、米大統領選後の財政悪化懸念などを受けて米10年債利回りは一時4.25％台と7月26日以来の水準まで上昇した。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.94％安の20564.57ポイントで推移。個別では、本土不動産関連の華潤万象生活（01209）、華潤置地（01109）、龍湖集団（00960）や、ネット株のネットイース（09999）、アリババ集団（09988）、美団（03690）などが安い。半面、2024年7−9月期業績を発表したマカオカジノのサンズ・チャイナ（01928）、アジアを拠点とする生保大手のAIAグループ（01299）が買われている。

　24日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。資本市場支援策への期待は強いものの、指数は前日まで4営業日続伸した後とあって、利益確定の売りが優勢となっているもよう。また、前日の米株安も嫌気されている。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.34％安の3291.54ポイントで推移している。セクター別では、保険が全面安となっているほか、風力発電設備や貴金属、造船が売られている。半面、バイオや製薬、漢方薬などが買われている。

上海総合指数
　始値：3287.82ポイント
　前日比：-14.98ポイント
　騰落率：-0.45％

上海B株指数
　始値：274.59ポイント
　前日比：-0.43ポイント
　騰落率：-0.16％

深セン成分指数
　始値：10508.65ポイント
　前日比：-67.76ポイント
　騰落率：-0.64％

深センB株指数
　始値：1250.64ポイント
　前日比：-2.75ポイント
　騰落率：-0.22％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3950.90ポイント
　前日比：-22.31ポイント
　騰落率：-0.56％