23日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。中国経済の先行き不安が根強いなか、心理的節目の3300ポイント付近の売り圧力が意識されているもよう。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.13％安の3281.45ポイントで推移。セクター別では、ゲーム、文化・メディア、教育、コンシューマーエレクトロニクスなどが安い。半面、風力発電設備が全面高となっているほか、採掘、内装・建材、貴金属などが買われている。

　23日の香港市場でハンセン指数は小幅に続伸して始まった。中国の資本市場支援策が引き続き投資家心理を支えているもよう。業績見通しなどの個別材料が出た銘柄の買いも目立つ。ただ、米長期金利の高止まりを嫌気した売りが上値を重くしている。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.08％高の20515.05ポイントで推移している。個別では、大型ネット株の美団（03690）が買われて相場の上昇を主導。2024年7−9月期の小売売上高を前日大引け後に発表した周大福珠宝（01929）が高い。不動産開発の中国海外発展（00688）は続伸している。一方、電力大手の華潤電力控股（00836）が大幅に反落。白物家電メーカーの海爾智家（06690）、ニット衣料大手の申洲国際集団（02313）も売られている。

上海総合指数
　始値：3285.25ポイント
　前日比：-0.62ポイント
　騰落率：-0.02％

上海B株指数
　始値：273.01ポイント
　前日比：-0.08ポイント
　騰落率：-0.03％

深セン成分指数
　始値：10536.90ポイント
　前日比：-22.61ポイント
　騰落率：-0.21％

深センB株指数
　始値：1255.23ポイント
　前日比：1.81ポイント
　騰落率：0.14％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3955.32ポイント
　前日比：-2.46ポイント
　騰落率：-0.06％