週明け21日の中国本土株式市場で上海総合指数は高く寄り付いた後、前週末終値を挟んだ一進一退の展開。寄り付き前に発表したされた10月の最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）が1年物、5年物ともに前月比0.25％引き下げられたことが好感された半面、前週末に指数が2.91％上昇した後とあって、利益確定売りが重荷となっている。

　指数は日本時間午前10時45分現在、前営業日比0.15％高の3266.32ポイントで推移している。セクター別では、半面、半導体、非鉄金属素材、太陽光発電設備、航空・宇宙関連などが高い。半面、証券、銀行、鉄鋼、不動産サービスなどが売られている。

　週明け21日の香港市場でハンセン指数は小動きで始まった。前週末は幅広いセクターが上昇しただけに利益確定売りが出る半面、中国の金融緩和や資本市場支援策を好感した買いが入っている。寄り付き前に発表された2024年10月の最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）は、1年物が3.10％、5年超物が3.60％で、ともに前月比0.25％低い水準となった。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前営業日比0.10％安の20783.77ポイントで推移している。個別では、半導体ファウンドリーのSMIC（00981）が大幅高。18日大引け後に24年7−9月期決算を発表した紫金鉱業集団（02899）も買われている。自動車株の吉利汽車（00175）、BYD（01211）、理想汽車（02015）の上昇が目立つ。一方、カジノ株の銀河娯楽（00027）とサンズ・チャイナ（01928）、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム（09961）、製薬の翰森製薬（03692）と中国生物製薬（01177）が下落している。

上海総合指数
　始値：3276.06ポイント
　前日比：14.50ポイント
　騰落率：0.44％

上海B株指数
　始値：272.28ポイント
　前日比：0.40ポイント
　騰落率：0.15％

深セン成分指数
　始値：10441.87ポイント
　前日比：84.19ポイント
　騰落率：0.81％

深センB株指数
　始値：1234.79ポイント
　前日比：2.59ポイント
　騰落率：0.21％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3946.90ポイント
　前日比：21.67ポイント
　騰落率：0.55％