14日の米株式市場で、中国ネット・IT株は軒並み安。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比2.12％安の107.81米ドルと反落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は4.52％安の99.11米ドルと2営業日続落した。主な中国関連ネット・IT株の14日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：107.81米ドル（-2.12％）
　■百度（BIDU）：99.11米ドル（-4.52％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：63.64米ドル（-2.14％）
　■JDドットコム（JD）：44.14米ドル（+0.71％）
　■ウェイボー（WB）：9.70米ドル（-4.81％）
　■ネットイース（NTES）：85.01米ドル（-3.78％）
　■ハロー・グループ（MOMO）：7.19米ドル（-2.57％）
　■滴滴全球（DIDI）：4.95米ドル（-0.40％）
　■捜狐（SOHU）：14.93米ドル（-5.21％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：4.30米ドル（-7.53％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：12.70米ドル（-0.63％）

　14日のNY株式相場は続伸。米国経済のソフトランディング期待が続く中、先週末に発表されたJPモルガン・チェースなどの大手銀行の利益が予想を上回ったことで、今週から発表が本格化する第3四半期決算への期待が高まった。コロンブスデーで債券市場が休場だったが、エヌビディア、アップルなどのハイテク株を中心に、幅広い銘柄が上昇した。

　ダウ平均は朝方に156米ドル安まで下落する場面もあったが、終盤に275米ドル高まで上昇し、201.36米ドル高（+0.47％）の43065.22ドルで終了。S&P500は終日プラス圏で推移し、0.77％高で終了。ともに取引時間中と終値の最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.87％高で終了し、7月に付けた史上最高値まで1％未満に迫った。

　S&P500の11セクターはエネルギー（-0.10％）を除く10セクターが上昇。IT、公益が1％超上昇したほか、不動産、金融、資本財、素材、コミュニケーション、ヘルスケアが0.5％超上昇した。ITではエヌビディアが2.43％上昇し、6月18日以来、約4カ月ぶりに終値の上場来高値を更新した。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の20.46ポイントから19.70ポイントに低下した。

　今週は7−9月期決算発表が本格化する。火曜日にバンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ゴールドマン・サックス、水曜日にモルガン･スタンレーの大手行が発表するほか、ユナイテッドヘルス、ジョンソン＆ジョンソン、トラベラーズ、ネットフリックス、プロクター＆ギャンブルなどS&P500採用の43銘柄が発表する。

　経済指標では木曜日に発表される9月小売売上高が注目されるほか、10月NY連銀製造業業況指数、新規失業保険申請件数、10月NAHB住宅市場指数、9月住宅着工件数などが発表予定。

■ 10月15日（火）
【3Q決算】雲南雲天化（600096）
【3Q決算】浙江中国小商品城集団（600415）
【3Q決算】四川川投能源（600674）
【3Q決算】同慶楼餐飲（605108）
【3Q決算】飛龍汽車部件（002536）
【3Q決算】湖南泰嘉新材料科技（002843）
【権利落日】東興証券（601198）(中間配当）
【権利落日】江蘇吉キン風能科技（601218）(中間配当）
【権利落日】シノトランス（601598）(中間配当）
【権利落日】四川和邦生物科技（603077）(中間配当）
【権利落日】上海数据港（603881）(中間配当）
【権利落日】益豊大薬房連鎖（603939）(中間配当）
【権利落日】ウェイフ・ハイテク（000581）(中間配当）
【権利落日】ウェイフ・ハイテク（200581）(中間配当）